「この人、もっと活躍できる気がするんだけどな…」
「チームでなんとなく力を発揮できていないな…」
マネージャーをしていると、そんな風に感じることがありませんか?
なんとなく惜しい!そう感じるメンバーの中には、
日常業務の中ではなかなか見えない「隠れた強み」があることも多いんです。
それを引き出せるかどうかで、チーム全体のポテンシャルも大きく変わってきます。
今回は、私が意識してきた「隠れた強みを見つけて引き出すための工夫」をまとめてみました。
大前提として、メンバーの強みを引き出すためには、
「人に興味を持つこと」が大切です。
人に興味がない方も、この問題に立ち向かう場合は
仕事と思って無理やりでもメンバーに興味をもって接してください。
1. 何気ない雑談ややりとりの中からヒントを探す
強みって、必ずしも「業務スキル」だけじゃありません。
- 雑談の中で意外と情報収集力が高いことがわかったり
- 誰かの相談に親身に乗っている姿を見かけたり
- Slackやチャットの書き込みで気配りが上手だと感じたり
こうした「日常の中での小さな気づき」を見逃さないことが大切です。
そういった業務以外の場所で見せてくれる強みを
1on1や雑談の際に、「○○さん、めっちゃ面倒見良いよね」や
「リサーチめっちゃ得意だよね」と言語化し、
本人にも得意なことを認識してもらっていました。
2. 小さな成功体験を積ませてみる
「この人、何か持ってそうだな」と感じたら、思い切って小さな仕事を振ってみるのも手です。
たとえば、
- 「これ、ちょっとリサーチしてみてくれる?」
- 「この資料、まとめ役をお願いしてもいい?」
- 「意見をまとめるの得意そうだから、みんなの話をまとめてみて!」
など、軽めのタスクやまとめ役を任せてみると、意外な能力が見えてくることもあります。
挑戦の中で新しい強みが見つかることも多いので、「やってみる機会を作る」ことが大事です。
3. チームメンバー同士で強みを見つけ合う仕組みをつくる
自分では気づかない強みも、他人から見ればわかることがあります。
チームミーティングの場で 「今日他己分析してちょっと自意識上げよ~」といって、
「〇〇のここ、助かってるんだよね」
「△△の資料作りめっちゃうまい!」
と、お互いの良いところを言い合う場をつくったことがあります。
そういった褒める・認め合う文化があると、自分の強みに気づけるだけでなく、チームの空気もよくなるので一石二鳥です。
4. 「過去の経験」に目を向ける
今の仕事だけを見ていると、強みを見落としがちです。
「前の職場でどんな仕事をしていた?」「学生時代はどんな活動をしてた?」
そういった過去の経験を聞いてみると、意外なスキルや興味が見えてくることもあります。
たとえば、あるメンバーは以前SNS運用をしていた経験があったり、
別のメンバーは趣味で動画編集をしていて、社内イベントの動画制作を頼んだら大活躍してくれた、なんてことも。
5. 強みを活かせる「場」を用意する
強みが見えたら、それを実際に活かせる仕事や役割を任せることが大事です。
- 企画力がある人には新しいアイデア出しの場を
- 人の話を聞くのが得意な人には、チーム内の相談役を
- 細かい作業が得意な人には、マニュアル作成や品質管理を
「強みを見つけたら、必ず任せる」までがセットです。
おわりに|「この人は何が得意?」を問い続ける
強みを引き出すには、日々の観察と小さな声かけの積み重ねが大事です。
「この人の良さってなんだろう?」
「もっと伸ばしてあげられるところは?」
そんな問いを持ちながら、チーム全員のポテンシャルを最大限引き出していけるマネージャーでありたいなと思っています。
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