「なんでこの人、こんなに仕事が遅いんだろう…」
正直、そう思ってしまうこと、ありますよね。
私自身、マネージャーをしていて「うーん、この子、一人で回すのはちょっと難しいな…」と思うことも多々ありました。
でも、ただ「早くして!」と急かしても解決しない。
むしろ、関係性が悪化したり、ミスが増えたりと逆効果になることもあります。
今回は、私が現場でやっていた「仕事が遅い人への具体的な対応法」についてまとめてみます。
正直めんどくさいけど、向き合うのもマネージャーの仕事。
少しでも参考になれば嬉しいです!
仕事が遅い原因は「タイプ別」に考える
仕事が遅い人って一言で言っても、原因はさまざまです。
私が現場でよく出会ったパターンと、それぞれの対応を紹介します。
- 作業手順がわからず止まっている
- 優先順位がつけられず、迷子になっている
- そもそも業務量が多すぎて手が回らない
- 完璧主義で細部にこだわりすぎてしまう
- ただ単純に「のんびり屋」な性格
1. 作業手順がわからず止まっているタイプ
👉 対応法
このタイプは、業務の全体像が見えておらず「何から手をつければいいか」がわかっていない状態。
- 朝・昼・夕でミニMTGを組む
どれだけ忙しくても、最低1日1回、進捗確認と相談の時間を確保していました。 - タスクを細かく分解し、締切を設定
「15時までにここまでやってみて」と、時間を区切ってゴールを明確に。 - 一緒に並走する
張り付きすぎかな?と思うくらいでOK。進め方を見守りつつ、詰まったらすぐフォロー。
終わった後は振り返りの時間を取り、何にどれくらい時間がかかったか一緒に確認して、次回への改善に繋げていました。
2. 優先順位がつけられず迷子になっているタイプ
👉 対応法
タスクの整理ができておらず、何から手をつけるべきか決められない人。
- 一度タスクを全部棚卸しする
納期、関係者、影響度を一緒に確認し、優先順位を決める。 - 必要ならスケジュールも一緒に組む
「この日までにこれを終わらせよう」と一緒にゴール設定。 - 進捗確認の場をつくる
「困ったらいつでも言ってね」だけではなく、適宜こちらから声をかけて様子を確認。
3. 業務量が多すぎて手が回らないタイプ
👉 対応法
これは正直、マネージャーの責任です。
- タスクを全部洗い出して、一緒に優先順位をつけ直す
- 不要なものは無理やりにでもはがす
- 他メンバーや他部署を巻き込む
- それでも足りないなら、自分がやる覚悟も持つ
必要なら上層部への相談やリソース調整のアラートも忘れずに。
4. 完璧主義で細部にこだわりすぎるタイプ
👉 対応法
まずは会話の中で「こだわってるポイント」に気づかせる。
- 「一度6割でいいから出してみて」と声をかける
- 完成度よりも進めることを優先する意識づけ
- 振り返りで「実は6割でも十分だったね」と気づきを与える
「○○さんの6割は、他の人から見たら十分すごいんだよ」と伝えると、意外と納得してくれることも多いです。
5. のんびり屋な性格のタイプ
👉 対応法
こればかりは、性格なので急には変えられません。
- スピード感が求められない仕事を振る
- 得意なことに特化させる
- スピードが必要なら、こちらでスケジュール管理をしっかり行い、進捗確認を細かくする
「どうしてもスピードが必要な場面では評価に影響が出ることもある」と、事前に伝えておくことも大事です。
おわりに|「仕事が遅い」は一緒に解決していくもの
仕事が遅い人への対応は、正直大変だし根気がいります。
でも、ただ「早くしろ」と言うだけでは変わらない。
- どこでつまずいているのか
- 何に困っているのか
- どう支援すれば進めるのか
サポートが必要なところは寄り添い、少しずつでも前に進めるように一緒に工夫する。
それが、マネージャーとしてできる一番の関わり方だと思っています。
誰かの参考になれば幸いです。
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