「任せ上手」なマネージャーがチームを育てる理由|頼み方の工夫と意識の持ち方

チームビルディング

「リーダーって、みんなを引っ張っていくもの」
「一番仕事ができるのが上司」
なんとなく、そう思っていませんか?

メンバーを信用しきることができず、自分が業務を手放せない。
そうなってしまえば、メンバーも成長しないし、
自分自身もマネジメント業務に時間を使うことができなくなってしまい、
結果として弱いチームが出来上がります。

チームの成長を一番引き出せるのは「任せ上手」なマネージャーだと、私は思っています。

今回は、私がマネジメント経験を通して学んだ「任せる力」の大切さと、任せ方のポイントについてまとめます。


「任せる」のは仕事を押しつけることじゃない

まず大前提として、
「任せる」=「丸投げ」ではない
ということを強調したいです。

任せるというのは、ただタスクを渡すだけじゃなくて、
「どこまで自分が関わり、どこを本人に任せるか」
「相手にどう成長してほしいか」
を考えた上で、役割や裁量を渡すこと。

つまり、
「信頼して、成長の機会を渡すこと」
なんです。


「任せる」ことがチームを育てる理由

任せることで、チームが育つ理由はシンプルで、
人は任されたことでしか成長できないから です。

たとえば、メンバーに新しい仕事を任せたとき、
最初は戸惑いや不安があったとしても、
「これ、自分がやるんだ」という責任感が芽生えます。

そして、うまくいけば自信につながるし、
失敗したとしても、その経験からしか得られない学びがあります。

「任せたこと」が、本人にとっての挑戦になり、
チーム全体の底上げにつながっていくんです。


私が意識していた「任せ方」の工夫

実際に私がマネージャーをしていたとき、
「任せ方」で意識していたことは以下のポイントです。

1. 任せるときは「期待」を伝える

ただタスクを渡すのではなく、
「なぜこれをお願いしたいのか」
「あなたにだから任せたいと思っている」
という気持ちを言葉で伝えるようにしていました。

「企画系の仕事やってみたいって言ってたよね。この案件からチャレンジしてみない?」
「この新しい案件、成功させたらエンジニアスキル伸びると思うんだよね。」

そんな風に話すと、受け取る側も「自分の強みを評価してくれてるんだな」と感じてくれます。


2. 補佐は必ず誰かをつける

何事にも仕事の責任を一人で全てを背負わせるのは、負荷が大きいです。

なので、
「今回は○○さんがメインでやってくれるけど、私(もしくはベテランメンバー)がフォローに入るから安心してね」
と補佐をつけることも大切にしていました。

これは、メンバーに「やってみたい」と言ってもらう空気を作るためにも重要です。


3. 相談できる「場」をあらかじめ用意する

「何かあったら相談してね」だと、相談のハードルが高いこともあります。

だから私は、

  • 定期的な1対1の会話で進捗や悩みを聞く
  • チャットで「困ってない?」と軽く声をかける
  • 他のメンバーにも「もし相談されたら話聞いてあげて」と伝えておく

など、日常的に「相談できる場所」を作っていました。


「任せる」ために必要なのは“理性的な視点”

任せ上手でいるためには、ただ優しくなるだけじゃなく、
理性的に状況を見極める力 も必要です。

「この人に任せるのが適切か?」
「どの部分まで任せ、どの部分は自分がサポートするか?」
冷静に判断する目を持つことが大切。

また、何度もチャレンジの機会を作ったのに、意欲的でない人もいる場合は、
「評価制度」を活用して、仕事を任せることも大切です。

(👉参考記事:昇給につながる目標設定のコツ|マネージャーが意識していた設計とチーム運営の工夫


おわりに|任せる勇気がチームを強くする

任せるのって、正直めちゃくちゃ怖いです。
「自分でやったほうが早い」と思うこともたくさんある。

でも、「任せる勇気」を持てるマネージャーこそ、チームを育てられる人だと思っています。

最初は失敗してもいい。
それも含めて経験値だから。

だからこそ、任せたら口出ししすぎず、必要なときだけそっとサポートする。
そんなスタンスでいけたら、チームは自然と成長していくはずです。

誰かの参考になれば嬉しいです!

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