1on1で信頼関係を築くコツ|マネージャーのリアルな現場ノウハウ

チームビルディング

1on1で信頼関係を築くために意識していたこと

会社の中で1on1がある企業は多いですよね。

マネージャーとメンバーが1対1で話す時間を設ける。
その頻度や時間の使い方は、本当に人それぞれだと思います。
正解・不正解はありませんが、人間関係の構築に重きを置いていた私の実体験の中で
意識していたことをシェアしたいと思います。

1. スケジューリングは「自分から」

1on1の予定は、私はいつも自分から調整していました。
「1on1はメンバー自身のためなんだから、メンバーから日程調整すべき」という方もいます。
そういう考え方もあるけど、私自身はそこにこだわりませんでした。

たかがスケジュールですが、
「自分のために時間を取ってくれるんだ」という感覚は、特に新人や不安のあるメンバーには大きいものです。
マネージャー側から声をかけることで、単なる業務連絡じゃなく「ちゃんと気にかけているよ」と示すことができると思っています。

また、全員分のカレンダーを見ることで、今どれくらいの業務を抱えているか、忙しさの波も把握できます。
メンバーが大変そうな週は1on1を短くしたり、逆に余裕があるタイミングでじっくり話したり、調整も柔軟にできるのが利点。
私は「スケジューリングごときでメンバーに気を使わせるのは違う」と考えて、遠慮なく自分から調整していました。

2. 場所や雰囲気づくりで「本音」を引き出す

1on1の場所は意外と大事です。
完全リモートの場合はどうしてもオンラインになりますが、オフィスにいるなら会議室以外の選択肢もおすすめです。

私は、可能な時は近くのカフェや静かなスペースを選んでいました。
カジュアルな場所だと、やっぱり緊張感が和らぎます。
「会議室だとなんとなく改まっちゃう」「壁越しに声が漏れるのが気になる」という人もいるので、リラックスして話せる空気を作るようにしていました。
(ただし、カフェなどで話すときは情報管理にも配慮が必要です。もし仕事の話をする場合は、個社名やセンシティブな話題は出さない、声のトーンにも気をつける、といった基本的な注意は忘れずに。)

時間は週1回30分~1時間くらいが目安だけど、忙しい時期は調整して短くしたり、逆に困りごとが多い時期は時間を増やしたり。
「1on1」と名付けなくても、週1回は必ず1対1でじっくり話す時間を持つことを意識していました。

3. 雑談9割、業務1割が基本

関係性がかなり深くとりわけ1on1で話すことがないメンバーの場合は、
雑談で終わったり、仕事の課題整理を一緒にやる時間に当てるなど柔軟に時間を使っていますが…。

今回は、関係性が浅いときや、まだ緊張しているメンバーとの1on1を想定してお話をします。

関係性が浅いメンバーとの1on1は、雑談9割、業務1割です。

最初から業務の話ばかりだと、お互いガチガチになってしまいますし、
形式的な面談のようになってしまいます。
それでは本音で話し合える関係性は築けません。

私の1on1の目的は人間関係を築くことです。
そのため、できるだけ相手を知ることを意識していました。

前職の話、新卒なら大学の話、趣味の話、休日の話など
この辺であれば、当たり障りなく聞きやすいんじゃないでしょうか。
そういった定番の内容でもいいので、話題を振って相手の話を深堀していきましょう。

大切なことは、“聞き手に徹すること”です。
人は基本的に「自分の話をしたい」ものだし、特に1on1は「自分のことを知ってもらう時間」でもあるので、できるだけ相手のペースに合わせて、話を広げていく。
「自分語り」は関係が深まるまでは控えめにして、うんうんと話を聞いて、興味を持って質問していくのがポイントです。
(正直人の話は興味のない人が多いので自分の武勇伝や過去の話を語らないようにしましょう。
上司の話を聞き続ける1on1は苦痛な時間になってしまいます…。)

またセンシティブな話題(恋愛や家族など)は、いきなりは聞かない。
普通の大人の距離感を守って、まずは当たり障りないところから距離を詰めればOKです。

この“話しやすい・聞いてもらえる”空気を作ることが、信頼関係のベースになっていきます。

4. 業務や人間関係の困りごとは“放置しない”

1on1の最後のほうで、「最近何か困ってることない?」と軽く聞くようにしていました。
実は、ここでしか出てこない悩みって意外と多いんですよね。

その場でぱっと決定して解決できる相談もあれば、
「これはちょっと他の人も巻き込む必要があるな」だったり「じっくりヒアリングする必要があるな」と思ったときは、別途しっかり時間を取って対応していました。
重要なのは「相談しても放置されない」という安心感を持ってもらうこと。

困りごとを放置せず、「また別途フォローするね」と言ったら必ず対応する。
そのばで困りごと解決のためのカレンダーをスケジューリングする。
こういう積み重ねが「何かあっても、この人ならちゃんと動いてくれる」という信頼につながると実感しています。


まとめ|1on1は“信頼づくり”と“安心感”の時間

1on1は、評価面談じゃなくて「普段の空気づくり」と「信頼を育てる場」だと思っています。

かしこまらず、気軽に・ラフに・でも真剣に相手の話を聞く。
そんな空気を続けていくと、自然と悩みや困りごとも早めにキャッチできるし、
チーム全体の雰囲気もどんどん良くなっていくなと感じていました。

忙しくてそこまでメンバーにかまってられない。時間がない。余裕がない。
そんな声も聞こえてきそうですが、
信頼関係を築き、業務がスムーズに進むようなチームビルディングを行うのも
マネージャーの仕事だと思っています。
なので、余裕を作り個人に向き合う時間をつくることも大切な仕事だと考え、
真摯に一人ひとり向き合ってきました。

1on1の時間を有意義な時間として活用できますように!

参考になれば幸いです。


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