チームは“雑談”から始まる。信頼関係をつくるためにしていた5つのこと

チームビルディング

マネージャーとしてチームをまとめていく上で、
「信頼関係って大事」というのは、よく聞く話です。

でも、実際に信頼ってどう築くの?
どうしたら「なんでも話せる」「このチーム好きかも」って思ってもらえるの?

そんな疑問に対して、私がマネージャー時代に意識していた
“信頼関係づくりの工夫”を5つ紹介します。


① 雑談は「空気を整える時間」

日ごろ雑談というものを大切にしていて
意図的に仕込むようにしていました。

「おはよう〜」「今日寒いね」から始まって、
「昨日テレビでさ〜」「最近このアイドル好きで~」みたいな、
ほんとにどうでもいい話を仕事中に挟みます。

リモートワーク中は、出入り自由のWeb会議室をずっと開いておいて、
作業しながら話したり、雑談しながら休憩したり。

実際に会社に行く際も、業務の合間に喫茶店に1時間とか抜け出してしゃべることもありました。
もちろん納期や稼働を見ながらだけど、あえて“いい意味でサボる時間”をチームでとることも大切にしてました。

大事なのは、「雑談=サボり」と思うんじゃなくて、
雑談は“空気をつくる時間”だとチーム内で共通認識ができていること。

そうやって土台ができていれば、いざという時に本音の相談も出てきやすくなります。


② 1on1では「受け止め役」に徹する

信頼関係をつくるうえで、1on1の時間もすごく大事です。

普段から仲の良い関係が築けていれば、
1on1で改まって話すことがない日もあります。
そんな時は雑談でもOK。
業務で気になることがあれば、一緒に整理するくらいの感じです。

逆に、まだ関係が浅い場合は、学生の新学期の友達づくりくらいのテンションで、
趣味や好きなものを聞くこともしていました。
一通り雑談をしたあとはもちろん、
「最近困ってることある?」「愚痴りたいことある?」といった形で
ネガティブな事柄を吐き出してもらえるよう声掛けも必ず行います。

どちらにしても大事にしていたのは、
「アドバイスより、まず受け止める」こと。

愚痴でも、不満でも、ちょっとした悩みでも
「それでそれで?」と、否定せずに最後まで聞く。

アドバイスは必要なときにすればいい。
そもそもアドバイスが不要なときも多い。
「この人には何を話しても大丈夫」と思ってもらえる関係を、時間をかけて築いていきました。


③ 自分のこともさらけ出す

信頼って、相手からもらうだけじゃ成り立たないんですよね。

だから私は、自分のこともよく話してました。

  • 最近やらかしたポンコツ話
  • 苦手な業務への悩み
  • 上層部の会議で言われた課題やプレッシャー

あんまり表では言いたくないことも、チームにはできるだけオープンにしていました。

マネージャーが自分だけで抱え込むと、
メンバーは“知らないところで何か進んでる”って感じて、置いてけぼりになっちゃうんですよね。

だからこそ、課題も含めて共有して、
「このチームをどうしていこうか?」を一緒に考えるチーム運営を意識してました。


④ 信頼って“横の関係”でも育てるもの

チーム運営って、マネージャーとメンバーの関係だけじゃなくて、
メンバー同士の関係性もめちゃくちゃ大事なんです。

だから私は、

  • メンバー同士だけで打ち合わせしてもらう
  • 私抜きで雑談・ランチに行ってもらう
  • チーム運営を「自分たちのこと」として任せる

という形で、マネージャーがいなくてもまわる関係性を意識してました。

そうすると、何かトラブルが起きても
「みんなでなんとかする空気」が自然にできるんですよね。


⑤ 日々の声かけが、信頼のベースになる

チームの雰囲気って、毎日のちょっとした言葉ややり取りでつくられていきます。

だから私は、日々の中で
「ちゃんと見てるよ」「気にかけてるよ」が伝わるような声かけを意識してました。

たとえば:

  • チャットで「今日ありがと!」を一言送る
  • 作業中に「それ、すごくいいと思うよ」と口に出す
  • メンバー同士の連携がよければ「いいコンビじゃん!相性抜群!」って感じでわざわざ伝える

こういう些細なやりとりがあるだけで、
「このチームはお互いをちゃんと見ている」という安心感につながっていきます。

雰囲気って放っておくといつの間にかギスギスしたり、
みんなが話しづらくなったりしてしまうもの。

だからこそ、雰囲気を整えることもマネージャーの大事な仕事のひとつだと思っていました。


おわりに|“信頼される人”じゃなくて、“信頼できる場”をつくろう

信頼って、「すごい上司」だから生まれるわけじゃない。

  • 雑談がある
  • 話ができる
  • 任せられる
  • チーム課題を一緒に考えられる

そんな“空気”があるかどうかがすべて。

だから私は、
「信頼されるマネージャー」になろうとするよりも、 「信頼できる場」をチーム全体でつくっていこうと思って動いていました。

誰かの参考になれば幸いです。


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