マネージャーとして意識していた「柔と剛のバランス」って何?場面ごとの切り替え方を紹介!

マネジメント

「柔と剛」という言葉、これは私がマネージャー時代に
よく意識していた“心のスタンス”を表した表現です。

  • =やわらかくて受容的な姿勢
  • =論理的で責任感ある姿勢

こちらの記事で言葉を出しています。
「マネージャーとしてのマインド」をまとめているものなので、
もしよければ先に読んでみてください👇
👉 マネージャーとして大切にしている5つのマインド

この記事では、その“柔”と“剛”を実際の現場でどう使い分けていたかについて、
シーン別にご紹介していきます。

マネジメントに必要なのは“バランス感覚”

「柔」=優しさ、受容、共感、雑談、自由な空気 
「剛」=論理、判断、決断、責任、守る力 

どちらかに偏りすぎると、
チームの空気が緩みすぎたり、逆にギスギスしたりします。

私が意識していたのは、
“日常の関係づくり”には柔を使い、 “チームを守る・導く場面”では剛を使うという切り替えでした。

柔の私で接していたとき(普段のコミュニケーション)

雑談しながら距離を縮める

チームメンバーとの関係は、まず「話しやすい空気」が土台になると思っていました。

だから、仕事と直接関係ない話もよくしていました。
雑談しながら一緒に作業したり、
リモートワーク中は出入り自由なWeb会議室をずっと開いておくことも。

「おはよー」から始まって、「昨日こんなテレビ観た」とか「今日寒くない?」みたいな、
どうでもいい話をしながら仕事する時間を大事にしてました。

自由意思を尊重するスタンス

業務中の会話でも、「こうして」「ああして」ではなく、
「どう思う?」「どっちがやりやすい?」と、相手の意見を先に聞くようにしていました。

私の意見はそのあとでいい。
それよりも、メンバーの考えや感覚を尊重したいという気持ちが強かったです。

1on1では相談ごとだけじゃなく、
愚痴や雑談もたくさんしてもらっていました。
とにかく受け身で、否定せず、まずは聞く。

その繰り返しで、「この人には本音が話せる」という関係を作っていった気がします。

剛の私が必要だったとき(仕事の場面)

でも、柔らかいだけじゃダメなんです。

「仲良しこよし」だけでは、
チームとして成果を出す・守ることができない

だから私は、次のような場面では
“剛”の顔に切り替えるようにしていました。

ボードメンバーや上層部への報告

売上報告や対策報告など、経営層とのやりとりでは、
感情よりも論理と数字が求められます。

話すスピード、言葉の選び方、伝える順序――
全てを整理して、ビジネスとして通る話し方に切り替えていました。

めっちゃシャッキリした仕事のできる社会人風です。笑

業務上の大事な話、トラブル対応

チーム内でも、
例えば重要な仕様決めや業務設計をする場面では、
できるだけ理論的に構造を説明して進めていました。

また、案件の炎上やトラブルが発生したときには、
パニックにならず、冷静に状況整理・優先順位づけ・リソース確保などを
淡々とやるようにしていました。

あえて“無表情”になるくらい、どっしり構える。
それがメンバーにとって安心材料になると感じていたからです。

倫理的にNGなことへの対応

稀にですが、
「これはやってはいけない」と判断したことがあれば、
しっかりと向き合って、はっきりと伝えていました。

感情で叱るのではなく、
「なぜダメなのか」「どんな影響が出るのか」を
論理的に淡々と説明して伝えることを大事にしていました。

理想は“大学のゼミ”のようなチーム

私が理想としていたチームの雰囲気は、
大学のゼミとか、サークルのような空気感。

日常はワイワイ楽しく、ラフなやりとりがあって、
でもやるべきことはちゃんとやる。
数字や結果も追いかける。

そんな「緩さ」と「緊張感」が同居したチームを目指していました。

メンバーにとって、
“安心できる場所”であり、かつ“成長できる場所”でもあるような、
そんな場づくりを意識していました。

結果として数字がついてくるので、
私はこのようなチーム作りが好きですね。

おわりに|“いい顔”より“必要な顔”でいこう

「優しい人でありたい」と思うあまりに、
何も言えなくなると、マネジメントは機能しません。

逆に、ずっと“しっかりした人”でいると、
チームの空気が張りつめて疲れてしまいます。

だから私は、「いい顔をする」ではなく「必要な顔をする」
という考え方を大切にしていました。

柔と剛、両方の自分をちゃんと持っておく。
どちらも“使える”状態にしておく。

それが、マネージャーとしてのバランスなんじゃないかと思っています。


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